短答式試験で最も狙われる「誰の名前で(名義)」「誰の財布で(計算)」という法律関係の組み合わせと、それぞれの特徴のまとめです。
| 補助職(キャラクター) | 名義(誰の名で?) ⇒ 契約書にサインする名前 | 計算(誰の財布で?) ⇒ 最終的な損益を被る人 | 法律上の立場・具体例 | 短答式の超重要ポイント |
|---|---|---|---|---|
| 仲立人 (なかだちにん) | 取引当事者 の名 | 取引当事者 の財布 | 単なる紹介・マッチング屋 (例:不動産仲介、M&A仲介) | 原則として取引の相手方に責任を負わない。ただし、当事者の一方の氏名を隠した場合は介入義務(身代わり責任)を負う(商549条)。 |
| ⚠️ 問屋 (といや) | 自己(自分) の名 | 他人(委託者・客) の財布 | 💡試験最頻出のねじれ構造 (例:証券会社、並行輸入商社) | 自分の名前でサインするため、自分が契約の当事者となり、相手方に直接責任を負う(商552条1項)。 |
| 代理商 (だいりしょう) | 営業主(会社) の名 | 営業主(会社) の財布 | 外部の独立したサポーター (例:保険代理店、携帯ショップ) | 会社に属する従業員(支配人)ではなく、独立した商人である。そのため、厳しい競業避止義務が課されている(商29条)。 |
💡 短答式試験での○×チェック(ひっかけ対策)
① 問屋の「名義・計算」の入れ替えに注意!
- ❌「問屋は、他人のために売買を行うものであるから、委託者の名をもって、自己の計算においてこれを行う。」
- ⭕ 正解(×): 正しくは「自己の名をもって、他人の計算において」です。主語と述語の入れ替えを瞬時に見抜いてください。
② 相手方に直接責任を負うのは「名義人」!
- ❌「問屋が他人のためにした売買において、相手方に対して権利を取得し、債務を負うのは、裏にいる委託者(客)である。」
- ⭕ 正解(×): 契約書に自分の名前を書いている以上、相手方に対して直接の権利義務を負うのは問屋自身です(商552条1項)。
③ 代理商は「独立した商人」!
- ❌「代理商は、特定の商人のためにその営業の部類に属する取引の代理又は媒介をする者であり、当該商人の商業使用人(従業員)の一種である。」
- ⭕ 正解(×): 支配人は「商業使用人(内部の従業員)」ですが、代理商は「独立した商人(外部のビジネスパートナー)」です。